明治大学公認競馬サークル 優駿会テュルフィスト

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BEST OF ARIMA 番外編 テンポイント

こんばんは。3年の嶋田です。

tufisteのメンバーが過去の有馬記念をよりすぐってご紹介しているBEST OF ARIMA

今回はその番外編第2弾として

1977年に行われた第22回有馬記念をご紹介いたします。



前年の1976年から77年にかけ、中央競馬は「TTG」と呼ばれる3頭の同い年の名馬たちによる戦いに湧いていました。

出会ったベテラン競馬ファンの誰もが「馬のレベルが他とは全く別次元だった」と答え、天馬と呼ばれたトウショウボーイ

4歳(現在の3歳)時のクラシックタイトルには手が届かなかったものの年を経るごとに徐々に力を付け、トウショウボーイに勝るとも劣らない実力と美しい容貌から流星の貴公子と呼ばれたテンポイント

大器晩成の言葉通り、クラシック最後のレースである菊花賞でトウショウボーイとテンポイントを破って優勝し、通算でGⅠを3勝したグリーングラス

なかでもテンポイントはクラシックタイトルに手が届かなかったことに加え、優勝した77年の天皇賞(春)にはトウショウボーイが不出走。

トウショウボーイとの直接対決では5戦して先着したのは菊花賞のわずか1回だけ。テンポイントが2着だったGⅠ4戦のうち3戦(76年皐月賞、有馬記念、77年宝塚記念)でトウショウボーイが優勝と、ことごとく苦杯をなめさせられていました。

トウショウボーイはこのレースを最後に引退を表明しており、雪辱を果たす最後のチャンス。当然期するものはあったでしょう。


一方のトウショウボーイもこれが現役最後のレース。引退の花道を飾るためには負ける訳にはいかないうえ、スピードシンボリ以来2頭目の有馬記念連覇という偉業がかかっており絶対に譲れないレースでした。


レースはそんな2頭の意地とプライドをかけた壮絶なレースとなります。

(ちなみにこのレースには脚部不安がなければマルゼンスキーも出走する予定でした。実現していたらどのようなレースになったでしょうか)




スタートするとすぐにトウショウボーイとテンポイントが互いを意識するかのように前で並走します。

このレースにはスピリットスワプスという非常にスタートダッシュの速い逃げ馬がいましたが、彼らは意に介しません。

本来なら逃げ馬の後ろ2番手あたりを追走し、バテたところを交わすのがセオリーのはず。

しかし前に馬がいるということは勝負どころで自分の進路をふさいでしまう可能性がある・・・

「展開のアヤで勝った(負けた)」と言われることを嫌った両者は、どちらが強いのかを決めるため真っ向勝負をライバルに挑んだのです。

トウショウボーイが先頭に立つとテンポイントが抜き返し、またトウショウボーイが交わすとテンポイントが並びかけて交わす・・・

両雄の鬼気迫る死闘にグリーングラスは後ろで様子を窺うほかなく、他の馬にはなす術すらありませんでした。



4コーナーを過ぎて直線に入っても二頭は並んだまま。テンポイントの鞍上だった鹿戸明騎手(現調教師)とトウショウボーイの鞍上だった武邦彦騎手(武豊・幸四郎兄弟の父、元調教師)のGOサインもほぼ同時。

先にムチに応えてテンポイントが頭一つ抜け出しますが、内から負けじとトウショウボーイも追いすがるまさに一騎打ち。

抜きつ抜かれつが2度ほど続いてテンポイントが1馬身ほど抜け出した時、外から第三の男が襲い掛かります。

そう、二頭の後ろで虎視眈々とチャンスを狙っていたグリーングラス。

脚色がわずかに鈍ったトウショウボーイめがけ、栄冠を我が物にせん、と猛然と追い上げます。

しかしトウショウボーイが意地の粘りで2着を死守、マッチレースはテンポイントに軍配があがりました。



この冬枯れの中山での、2頭による「競馬」の枠すら超越した死闘は人々の心に深く刻まれ、

40年近い年月が経った今でも、日本競馬屈指の名勝負として広く知られています。

ある大井競馬場の警備員のオッチャンが、最近活躍している外国人騎手についてこう話してくれました。

「グリーングラスの鞍上が外国人騎手だったら勝っていたと思う」

この話を父にすると、

「たとえ外国人騎手でもグリーングラスは勝てない、あれは永遠の差だ」

と答え、その日はそれからずっとこのレースの話を聞かせてくれました。




日本競馬史上に残るマッチレースからおよそ40年。

奇しくも今年はあの時のトウショウボーイ同様、現役最強馬であるオルフェーヴルが有馬を最後にターフを去ります。

一時代を築いた名馬の引退レースとなった有馬記念は、多くが競馬史上に残るレースになっています。


心震わせる、競馬史上に残る名レースがきっとあなたを待っている

12月22日は中山競馬場へ!!
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  1. 2013/12/17(火) 22:41:13|
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