先日もお伝えしたように、セイウンスカイが16歳にしてこの世を去りました。
今日はそんな芦毛の逃亡者を象った時代について語りたいと思います
この世代は最強世代と呼ばれ、クラシックでは
スペシャルウィーク
キングヘイロー
そしてセイウンスカイと3強を形成しました。
その中でもセイウンスカイはダービーこそスペシャルウィークの4着に敗れますが、皐月賞と菊花賞の2冠を制覇します。
菊花賞は当時の世界レコードでの優勝!(06年にソングオブウィンドが更新)

しかしこの世代が‘最強世代’と呼ばれたのはこの3強だけでは終わらなかったからです
同世代には
スーパーホース、エルコンドルパサー

栗毛のワンダーホース、グラスワンダー

という怪物2頭もいました。
しかし彼らは外国産馬だったため、クラシック出走は叶いませんでした。
*当時の外国産馬はクラシックや天皇賞の出走資格がなかった。2000年より緩和されていき01年にクロフネが外国産馬として始めてダービーに出走を果たす。
エルコンドルパサーはマル外ダービーと呼ばれたNHKマイルCを制覇、
グラスワンダーは無敗で朝日杯制覇と活躍していた
また古馬世代も実力馬が豊富で、
暮れの有馬記念では、メジロブライト、ステイゴールド、エアグルーヴ、シルクジャスティスなどGⅠがズラリ!!
セイウンスカイは並み居る強豪を抑えて、有馬記念では3歳馬ながら1番人気に押し出されるほど、この98年においては絶対的な強さを誇っていた。
古馬になってからは日経賞、札幌記念などを制覇するが、脚の故障に悩まされ引退。
種牡馬入りするも大きな活躍は残せなかった。
現役では父譲りの芦毛の馬体をもつマイヨールが期待しましょう!!
セイウンスカイ物語
以下、オーナーの西山茂行さんのブログより
http://ameblo.jp/nybokujo/theme2-10024863045.html#main
馬房で立ち上がって
頭を打って、
即死だったようです。
鼻血がかなり出ていて
それが物語っています。
平成7年4月26日生まれのセイウンスカイは
17歳(旧表記)は
人間なら70歳くらい。
種牡馬も引退しており
大往生…
そう言う見方をしてあげるのが一番正しいかもしれません。
セイウンスカイはただ放牧して
のんびりするだけの毎日でしたが
わしの、いや、
西山牧場従業員の心の柱になっていました。
「うちから皐月賞、菊花賞を勝つ馬をつくれたんだから、またできるはず」
「ここにいるのがその本馬だから」
そんな感じで、
西山牧場にいるだけで
みんなの心の支えでした。
いろいろ考えさせられますね。
1つだけはっきりしていることは
セイウンスカイがいたから、
馬主・西山茂行がいる。
私財を投げてでも牧場経営に心血注いだ
父の西山正行を
最後の最後のご褒美のように皐月賞の表彰台にあげてくれた
この芦毛の名馬を
涙で送ります。
ありがとう。
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- 2011/08/23(火) 15:15:24|
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